denchiya: CPUの温度は100度を超えることも！高温になるCPUの熱対策方法とは

パソコンで作業をしている時に突然電源が落ちてしまった、または動作が重くなってきたといった経験はありませんか？

その原因はCPUが熱暴走を起こしているからかもしれません。
CPUは熱を持ちやすいため、このようなケースが多いといわれています。

この記事では、CPUが何故熱を持ちやすいのか、その原因と対策について紹介していきます。

CPUは熱を持ちやすい
何故CPUは熱を持ちやすいのでしょうか。CPUは様々な情報処理をします。その分負担がかかるので熱を持ちやすいといわれています。

加えてCPUの熱を調節するためのクーラーといわれる部品にホコリが詰まっていると、十分に機能しなくなります。その結果CPUが熱暴走を起こしてしまうといったケースが多いといわれています。

またCPUにはクーラーと密着させて熱を効率よく伝えるためにグリスと呼ばれるものが塗られています。
そのグリスが乾いて冷却がうまく行われていない場合やクーラーの部分が破損して交換をしなければいけない場合など、クーラーが原因でCPUが熱暴走を起こしてしまい、パソコンが不調になっている可能性があります。

ではCPUが熱暴走を起こさないようにするにはどうしたらいいか、クーラーが原因だった場合はどうすればいいかなどCPUの熱対策の方法を次の項目から見ていきましょう。

CPUの熱対策方法①：CPUクーラーを掃除
クーラーにホコリが詰まっており、空気が通らずCPUが熱暴走を起こしてしまう。といったケースが多いといわれています。
パソコンケースのフタを開けるとパソコンの内部にCPUを冷やすためのファンがついていることがほとんどだと思われます。ファンの部分を外すとホコリが詰まっているので、掃除機で吸い取るなどをして綺麗に掃除します。またファンの部分にホコリが付着していたなどの汚れがついていた場合、ウェットティッシュを使って綺麗に拭き取りましょう。

クーラーを掃除したのに動作の改善が見られない場合、グリスが乾いて冷却されにくくなっている可能性があるかもしれません。次の項目ではグリスの塗り直しの仕方についてみていきます。

CPUの熱対策方法②：CPUのグリスを塗り直す
グリスとはCPUとクーラーの間に塗るゼリー状のようなものです。

グリスがあることによりCPUから熱が出てヒートシンクに伝わり冷却するといった効果があります。パソコンの利用頻度が高いとグリスが乾いたり固まったりし、冷却されにくくため定期的に塗り直しをしましょう。

グリス交換はクーラーを外して行います。クーラーの種類やソケットと呼ばれるものの形状によって外し方が異なるので注意してください。
古くなって汚れたグリスはウェットティッシュなどで拭き取り、グリスを上につけ全体に広げて塗り直します。

この際グリスを塗りすぎるとクーラーを取り付けた際、塗ったグラスがはみ出してしまい、故障の原因となってしまう恐れがあります。
そのため均等に塗っていくとよいといわれています。
グリスをきれいに塗り終わったら、クーラーをつけます。

掃除をしてグリスも塗り直したけど改善されないという場合、クーラーが破損している可能性があるかもしれません。次の項目ではクーラーが破損していたときの方法についてみていきます。

CPUの熱対策方法③：CPUクーラーを交換する
留め具が破損しておりCPUクーラーがしっかりと固定されていなかったなど、クーラーとしての機能がうまく行われていない場合、クーラーを交換する必要があります。

クーラーには、ファンタイプ、クーラータイプ、水冷タイプの3種類があります。

冷却用のファンはCPUだけでなくパソコンケースのあらゆるところにつけられており、パソコンケース内に空気の流れを作ってケース内全体をうまく冷却しています。ファンタイプのCPUクーラーはその流れへ強制的に熱を排出するのです。
ファンのサイズは80mm角・90mm角・120mm角とあり、サイズが合えば取り付けることができます。

クーラータイプでは熱を効率よく逃がすためにヒートシンクと呼ばれる金属状の板が何枚も重なっています。この放熱機能だけでCPUを冷やすことからファンの音がなく静音化することができます。
しかしそのぶん場所をとるのでパソコンケースがミドルタワーやフルタワーといった大きいものでないとつけることができないといわれています。

水冷タイプでは、鋼などCPUの熱を伝えやすい金属で作られた冷却ユニットと呼ばれるものでCPUの熱を吸い取ります。この熱を冷却ユニットで液体に伝えて輸送し、ラジエータで熱を取り除きます。PCケース内設置など小型のラジエータはファンによって冷やすことも多いですが、本格的なものになると大型ラジエータをPCケースの外部に設置してファンレスにすることも多いのです。

3種類のクーラーのタイプにはそれぞれメリットとデメリットがあるので、選ぶ際にはよく注意して選びましょう。

またクーラーの固定方法にはプッシュピンタイプとネジタイプの2種類があります。それぞれ取り外し、取り付けの方法が異なりますので注意して取り外し、取り付けをしましょう。